単語だけで会話することの危うさ

家族の間では、こんな会話が普通です。
「ティッシュ!」(やば。生クリームが顔に付いた)
→(あぁ、ティッシュを取って欲しいんだな)「はいっ」

家族は毎日顔を合わせる間柄ですから、
お互いに何をして欲しいのかは、すぐにわかります。

でも、学校や受験を考えると、ちょっと困ったことに。

家庭では、あうんの呼吸で以心伝心。
学校でも「マジ」「うまっ」「ヤバ」で会話が成り立ちます。
最近はSNSでも単語やスタンプだけで話が通じるようになりました。

この、単語だけで会話をすることが、テストや入試に大きく関わってきます。

東京都立高校の入試問題では、
物語文が、約2000文字近く。
これを、会話や心情の描写を読みながら、短時間で理解しなければなりません。
他にも、約2400字の論説文と、それぞれの問題の選択肢も目を通す必要があります。
日本人なら、国語はカンでできるだろ・・の時代ではなくなりました。

そして、他の教科も、問題文は「日本語」で書かれています。
普段の日本語と勉強の日本語が「違う言語」になってしまうと、これは大変です。

だからこそ、普段から、なるべく文章で会話をする。

「ティッシュ!」
「ティッシュをどうするの?」
「生クリームが付いた!ティッシュを取って!!」
(ティッシュを渡す)

これだけでだいぶ違います。

食卓の会話も、「いつ」「どこで」「誰と」「何をした」を気にしながら伝える。
料理の味も「うま!」ではなく、食レポのようにどう美味しいのかを表現する。
生活の習慣をほんの少し変えることで、
普段の日本語と、勉強の日本語の差を少なくすることができます。

しかし、食べこぼしを至急拭き取りたい時は、
臨機応変な対応も必要。
生クリームが、べっとりだったら・・
とりあえずティッシュを渡してから、会話をする方がいいかもしれません。
文章を打っている途中で「ヤバ!」と思いましたが、そのままに。
今後、例えには気をつけます。

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